崇徳寺の家

崇徳寺の家

崇徳寺の家「明恵庵」は、女性住職の隠居所としてお寺の境内に設計された木造平屋の小さな家です。
伝統的な木造建築の要素を残しつつ、現代的な軽やかさを取り入れるよう構造をデザインしました。屋根は室内に表れる山形垂木で支えており、通常の登り梁やタイバーの無い繊細な架構計画を目指しました。これにより、多重の屋根と垂木の間から室内に柔らかい自然光が落ちます。
屋根面に斜材を入れることで直交壁まで力を伝達させ、スラストによる変形を抑えるなど、一目では分かりづらいような構造の仕組みを採用しています。

反射した光が部屋まで届くよう、躯体をそぎ落としました。

寺の境内としての景観を考え、建築家の水上さんと軒先や柱のデザインを何度も練りました。

伝統的な木造の軸組を踏襲しつつ、現代建築の軽やかさも取り入れた建築となっています。

山形垂木だけでハイサイドライトと屋根を支えています。この垂木の間から自然光が落ちる、外部のような居住空間を目指しました。

スラストによる変形を抑えるため、屋根面に斜材(圧縮材)を仕込んでいます。

多重の屋根により、柔らかい光が差し込みます。

仕上げ面を揃えるための、繊細な切り欠き。ミリ単位の調整を繰り返しました。

石の上に載っているように見えますが、中でアンカーでつながっています。


所在地:大阪府
用途:住宅
竣工:2023 / 4
建築家:水上和哉 / kvalito
構造設計:IN-STRUCT
施工:岩鶴工務店
撮影:足袋井竜也(竣工後写真)
工事種別:新築
構造:木造
規模:平屋建
受賞:2023グッドデザイン賞
掲載:architecturephotoarchidaily


“Myoukei-an" is a small one-story wooden house designed on the temple grounds as a retreat for a female priest.
Together with architect Kazuya Mizukami, we designed the structure to incorporate a modern lightness while retaining elements of traditional wooden architecture. The roof is supported by Yamagata rafters that are exposed to the interior, and we aimed for a delicate frame plan without the usual climbing beams and tie bars. This allows soft natural light to fall into the room through the multiple roofs and rafters.
The structure is designed in such a way that it is difficult to see at a glance, for example, by inserting diagonal timbers in the roof surface, forces are transferred to the orthogonal walls to suppress deformation due to thrust.

Location: Osaka Prefecture
Use: Residence
Completion: April / 2023
Architect: kvalito / Kazuya Mizukami
Structure design: IN-STRUCT
Construction: Iwatsuru Construction
Photography: Tastuya Tabii
Type of work: New construction
Structure: Wooden
Scale: Single-story
Award: 2023 GOOD DESIGN AWARD
Publications: architecturephoto , archidaily